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管理人がその時々で気に入った萌えを綴っていけたらいいなと思います
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リタは今までの自分の生き方を後悔はしていない。
その軌跡があったからこそエステルや、この世界を救う手助けができたのだから。、
しかし、散々傷ついた指を眺めながら今までなにをしていたんだろうと自問自答して自分が情けなくなった。
研究、研究、研究。それが答えだ。

きっかけは、自分の服の裾がほつれていることに気付いたことだった。
いつもなら放っておくのだが、以前レイヴンがこの服を着たリタを可愛いと褒めていたのを思い出して、自分で繕うことを思い立った。
簡単なほつれだったから、こんなことくらい自分で出来ると安易に考えていたが、結果はこの様だ。
意外と扱い辛いそれに悪戦苦闘して、何回目かに指に針を刺した時点で、隣で見ていたレイヴンが見ていられないとばかりにリタから針と糸を奪い取って、器用にちくちくと縫い始めた。
明らかにリタよりも上手に繕っていくその様を、じっと見ることしか出来なかった。
「リタっちはさ、こういうの出来無くってもいいのよ。おっさん出来るもの」
「でも・・・!」
「リタっちには、リタっちにしかできないことがたっくさんある。
リタっちができないことをおっさんがやって、おっさんができないことをリタっちがしてくれる。それが夫婦ってもんでしょ」
リタにとっては慰めにも思えたが、本気で行っているらしい言葉に暫く考えて頷いた。
一人で何もかもできるのなら、二人でいる意味はないのかもしれない、と。
「・・・・ありがとう」

 


オマケ
「なんでこんなもんつけたのよ!猫のアップリケなんてぇ!おかげで、研究者の仲間に笑われたじゃないの!
「えーリタっち猫好きでしょ!?」
「それとコレとは話が別!」

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