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管理人がその時々で気に入った萌えを綴っていけたらいいなと思います
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それにしてもこのおっさんノリノリである。

エロ?を目指したがエロいのか?これが私の精一杯である。
っていうかノーマルカプのエロを書くのって恥ずかしいねなんか!
BLだと(まだ)書けてた気がします。
まあどっちにしてもエロは難しいにつきますね。


3-2

「おいで」
ベッドに腰をかけたおっさんがあたしに向かって手招きする。
いつもならここで拒否をするあたしと減らず口を叩くおっさんの間で言い合いになり場合によってはファイヤーボールが飛び出すのだが、無言のままで素直に寄ることにした。
みんながいるときは簡単には寄らないけど、ふたりきりの時は別だ。
このときはなんかいつものおっさんじゃない。なんというか、雰囲気が違うと言ったらいいのだろうか?
あたしは相手の様子を読み取ることもそれを表現するスキルも不足しているらしい。他人に興味がなかった時間がとにかく長かったのだから当然か。
とにかくおっさんがいつも「こう」だったら自分ももうちょっと、優しくしてあげるのに、と思わないでもない。
けどすぐにそんなおっさんはおっさんじゃないと思い直した。
あたしにとっておっさんはどこまで行っても胡散臭いおっさんでしかありえない。
近くまで寄るとベッドの上に胡坐をかいたおっさんが、太ももを軽く叩いた。
ここに乗れということだろうと判断しておっさんに背を向ける形で組んだ脚の上に座った。
「今日は新しいことに挑戦してみよっか」
「なにするの?」
「それはやってみてのお楽しみよ」
しゅる、と衣擦れの音がして胸元の一番上のリボンが解かれる。
「とりあえずは準備ね」
目の前に差し出された掌を見て首を傾げた。
「指、舐めてチョーダイ」


人差し指と中指が指があたしの口の中で動き回る。
おっさんが昼間に作ったクレープだろうか、舐めると甘い味がした。
もう片方の手はあたしの躰のあちこちを優しく撫で廻る。
浅く出し入れしたり舌を挟んでみたりして、意外と繊細な動きをする。
この太くてざらざらした指があたしよりよっぽどうまく料理でもお菓子でも作ってしまうんだから不思議なものだ。
あたしの躰の中でも何が面白いのか分からないけど、おっさんの指はあたしの胸を特に執拗に触れた。
昼間あれだけ大きいのが好きって豪語して、ジュディスの胸をよくにやけた目で見てる癖して、変なの。あたしのことはぺったんこって馬鹿にしている割にはよく触る。
おっさんの太い指があたしの胸の頂上を摘み、ぐりぐりと抓る。
他の部分と同じ柔らかさだったそれが硬度を増してくると、痛くないぎりぎりの強さにしてみたり逆に周囲を指でなぞってみたりと、おっさんの掌だとすっぽり収まってしまうサイズのあたしの胸を散々好き勝手に撫でられた。
加減を間違えたのかちょっと喉の方にまで指が伸びてきて顔を顰める。
抗議の意味を篭めてで割と強めに噛み付いたら気づいたのかごめんと謝ってきた。
障害物に遮られて閉じることができない唇から溢れ出した涎がおっさんの指と手の甲まで濡らしていく。
人の躰で遊んでやしないかこのおっさん、という気持ちになってきたところでいい加減「新しいこと」をするという目的を思い出したらしい。手が止まった。

 

 

 

撫でていた指がゆっくりと下りてきて胸から臍へ、そしてその下に向かっていく。
同時にあたしの口の中を散々引っかき回した指が音を立てて引き抜かれた。
何するの。
「いや」
あたしの意識じゃない部分が勝手に声をだした。
同時にスパッツに掛けていた指を手で押さえて止めてしまう。
今までも数回こんな気になったけど、これは今までとは段違いなくらい駄目な気がした。
後ろを向くと困った顔をしたおっさんと目が合った。別に怒ってはいないようだ。
「嫌?」
軽く肯いた。
「どうして」
耳を軽く食まれる。
「わか・・・」
「ん?」
「わかんない」
分からないのだ、このあたしが。
おっさんの些細な行動に、どうしてだか止めなきゃいけない気がした。
なんでだろう。
止めた自分が本気でわからない。
「そう。天才のリタっちにもわかんないの。そりゃあおっさん如きに分かるはず無いわ」
耳たぶを甘噛みしながらおっさんが呟く。柔らかくて湿ったものが耳の奥に侵入する。
水音とおっさんの声があたしの頭の中で反響して響き渡る。
「ちょっとだけ、ね?ホントにリタっちがホントに嫌だったらおっさん直ぐやめるから」
優しくて、子供をあやすような声。
子ども扱いされるのは嫌なのに、あたしはその声に従ってしまった。

 

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