管理人がその時々で気に入った萌えを綴っていけたらいいなと思います
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地名というよりは、雰囲気だと思ってください。
タイトルが強引だった自覚はある。
だが変えない。だって他のタイトルのかねあいがあるんだ
夜。
みんな疲れきっていたから、誰が言うでもなく休もうという雰囲気になった。
ほんとは休みたくなんか無い。目を閉じてしまえば、昼間のことを嫌でも思い出すのはわかりきっていたから。
みんなだってそうだと思う。
だけど、このまま進んだとして、それでエステルを助けられる?そんなはずは無い。
それこそおっさんの意思を無駄にしてしまう、それは嫌だった。
案の定眠れないあたしは、テントの中ふとおっさんが触ったのと同じように、指で躰をなぞってみる。
そしてすぐにやめた。
あたしの躰はなんだか冷たいままだし、痛みしか感じなかったから。
くっつけてくる唇が無いし、あたしを抱きしめる温もりがないからだろうか。
きもちよくなんてちっともなかった。
たぶんおっさんが占めていた部分、今は空っぽになった胸の奥をひゅうひゅう隙間風が吹きつける。
寒いわ、と呟いた。
ねえおっさん、あたしになにしたの?
あたし、最近わからないことばかりよ。
公式で解けるわけでもない、魔導器のように調べれば治せるものでもない、この疑問と痛み。
でも、その答えは。
教えるあんたがいないから、きっとずっと知らないままなのね。
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