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管理人がその時々で気に入った萌えを綴っていけたらいいなと思います
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レイリタ夜の奥様劇場より、おっさんの心境。
こんなこと考えてたのかなーと書いてみました。
そしたら独りよがりで最低になりました(爆)


もうちょっとおかしくなってる感じを出したかったです。
そのうち書き直したいです。・・・・・無理かな

冒頭の台詞は羊子さまより頂きました。
 





 

『そろそろリタっちの幼児体型にも飽きちゃった。だって抱いてても骨ばっかじゃん』
『俺様がガキ相手に本気になると思ったの?』
『リタっちもなんだかんだいって、甘ちゃんねえ』
『今までのと毛色が違ったのも楽しかったけどさ、ガキのお守りももう終わり』
『悪いけどさぁ、別れてくんない?』
酷い言葉をたくさん彼女に投げかけた。
最後まで嫌いという言葉は出なかったのはなけなしの良心だろうか。否、違う、ただの醜い自己満足だ。
大嫌いと泣かれた。泣かせたくなったのに。
信じた男に裏切られたのだから当然だろう。
飽きれただろう、失望しただろう、傷ついたろう、これが今の最低な俺だ。
だからこれ以上近寄らないでくれ頼むから。冷たくなったまま動かないお前の姿を見たくは無いんだ。
彼女は泣いていた。
俺は嗤っていた。
一言吐くたび、彼女の顔が歪むたび、この身を切り刻んでしまいたかった。
想いとは裏腹の言葉も、元道化のこの身はすらすら紡いでしまった。
今すぐ撤回して、跪いて今までの言葉を全て撤回して愛を請いたかった。
だが、できなかった。


自分の周りが俄かにキナ臭くなってきて、正直このまま傍にいれば命の保障はできなかった。
どんなに魔術が使えても、どんなに知識が豊富でも所詮は15の小娘。
あらゆる手段が考えられた。
だからリタの安全を優先して徹底的に突き放した。
のめりこんでると知られれば弱点になるだろう。
知らせることすら危なくて、近づいて欲しくなくて別れ話を一方的に切り出した。
事情は終わった後に説明して、謝って、たとえ許してもらえなくても傍に在れればそれでよかった。
釈明と、土下座でもなんでもして迎えにいくつもりでいた。
リタの近況を調べて、その動きを察知されれば演技だったと悟られる。
だから知ることも控えていたから、リタの不在に気づけなかった。
騎士団とギルドを直接往復する日々の中、埃の溜まった自宅を引き払うために一時だけ出向いた。
リタの家にあった数多くの自分の衣類や雑貨は、全て纏めて合鍵と共に室内に放置されていた。
そして、一言返すとだけ書かれた手紙を添えて置いてあった。
リタは、どんな気持ちでこれを書いたのだろう。

それでもほんの一時の間、手放したつもりだった。
すぐに迎えに行く予定が、予想以上に長引くことに気が付くまでそれほど時間はかからなかった。
1年、2年と無常にも時間は過ぎていく。
終わらせても終わらせても、次々に湧き上がる問題。
逸る気持ちを必死で抑え、リタのことを思って耐えていた。
やっと会っても大丈夫、と確信したときには別れを告げてから実に4年の月日が流れていた。
やっとの思いで諸々の問題が片付け、その脚でリタの許に喜び勇んで駆けつけた。
ところが家は引き払われ、住んでいた痕跡は跡形もなく消えていた
隣人や近所の人間に尋ねても、ある日突然引っ越したというだけで行き先さえわからなかった。
別れた日のリタの科白を思い出す。
あれは、まさか。

リタは徹底的に痕跡を消し、行方を眩ませていた。
それでも僅かに残った情報から必死で行き先を探るが、各地を転々とし遂には足取りは途絶えその後情報は一切現れなかった。

捜した。
捜して捜して捜して、それでも見つからなかった。

一番恐れたことが起きたのかとも、考えたが一縷の望みに縋り俺は生きている。
いつまでこの無意味な生が続くのか。
考えただけでもうんざりしてくる。

生きる意味を再び与えられたからこそ、俺は人間になったのに。
一緒にいられるようになったときにはいないなんて。
これじゃあ何の為に、俺は。

リタ。
何処にいるんだ。

リタ。
会いたい。

 

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