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管理人がその時々で気に入った萌えを綴っていけたらいいなと思います
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以前深夜にちょっとの間だけうpしたやつの手直しverです。
加筆をちょこちょこと繰り返しました。

修正前のも改めて公開したので、見比べてみるとおもしろいかもしれないです。
ある意味羞恥プレイかもしれません。考えない考えない。
修正前の時点でも、それなりに修正してるんですけどね(ややこしい)

原型(非公開、ってかもう残ってない)→修正前→修正後 のような流れを辿った異色作です。
普通に修正後まで飛ばせばよかった!でもその時点では、そこまでやる気なかったという。

*ちゅうい!
ユリソディのレイリタです!
内容はユーリ+おっさんの、しょうもない下ネタ成分まじりの駄文です。
ユーリが駄目人間です!かっこいいユーリしか認めない!の方は読まないことをオススメします!


 




賑やかな酒場で一人、青年が酒を飲んでいる。
なにやら陰気な雰囲気を背負っているようにも見えるその背に、声がかかる。
「お、どしたの元気ないねー」
「・・・おっさんこそその面ひでぇじゃねえか。リタはどうした」
「いらっしゃいませー、ご注文はどういたしますかー?」
「・・・研究最終段階につき立ち入り禁止。もう三日も会ってないのよぅ・・・あ、俺芋のロックと喰いモン適当によろしくー」
「かしこまりましたー」
「ふーん」
「ふーんって、ひど!それだけ!?」
「おっさんさあ」
「自分で振っといて話題変えないでよ」
「気にすんなよ、で、失敗したことある?」
「おまたせしましたードンのきまぐれ定食盛り合わせセットと、焼酎芋ロックでよろしかったですかー?」
「何を?あ、それでいいよ。どうもどうもー」
「・・・ナニを」
「ぶほっ」
「きったねぇな」

顔をしかめるユーリは、自分が悪いとも一片も思ってない様子だ。
レイヴンはいきなりの爆撃に抗議するが本人は上の空。
暫くし諦めたらしく沈静化。その後、興味がむくむくと湧いてくる。


「で、色男を悩ましてるのはどんな女よ」

常時フェロモンを漂わせてる癖に浮いた話が聞こえてこない不思議な男、ユーリ。
うまい具合に隠してるのか、それとも枯れているだけなのか。いや、後者はありえない。
むしろレイヴンのみたところ、ユーリはかなりのむっつりだ。
しかもリタの猫耳にかなり反応していたあたり、属性をいくつも隠し持っているに違いない。

ユーリは暫くの間、あーだのうーだの意味不明な音で唸ったあとに、小さく名前を告げた。
なんとその相手とは意外や意外、ソディア嬢ではないか。

「・・・・あっらーその子って・・・三つ編みのおっかねー騎士の娘よねぇ?」
「他にいねえだろ」
「知らんけど、信じられないっつーか・・・」

本当に、男女の仲は不可思議だ。
それなりに生きた筈のレイヴンにも、ちっとも読めはしない。
初恋だったかもしれない、とにかく大事に大事に思っていた人間がルー語を話すトロロヘアーの男と懇ろだってことが10年後発覚したりするくらいには、恋愛というものは不可思議だ。
ルー語ってなんだろう。自分で思っておきながら疑問が浮かぶが、心の棚に放置することにした。
無駄に生きてきただけあって、棚に上げる行為だけは得意なのだ。
しかし、うっかり古傷を思い出して泣きそうだ。
今に生きる男、レイヴンは愛しい少女の顔を思い出して少しでも気分を盛り上げようと試みる。
『おっさん』
鈴を転がすような声と共に、レイヴンにとっても大変にレアな、可愛らしい笑顔が浮かぶ。お、いい感じ。
『またあたしに黙って、無茶したわね?』
残念、ファイヤーボール投下1秒前の姿でした。これでは癒されない。むしろ魘される。



「実はMだったり?」
「いや、苛められるより苛める方が好きだ。・・・だよなあ俺も不思議だ」
「ホンット不思議よねー」
「なんであいつで勃ったのか」
「え、そこから?」
「まあめんどくさいから省くけど、いろいろあって、さあヤるぞ!って雰囲気になったわけだ」
「むしろ過程が知りたいわ俺様」


なにせユーリに対するソディアの態度は酷かった。
ああもう傍から見ててもツンツンで、デレの一遍も見当たらない始末。
もしかしてツンデレのうちフレンにデレ成分を全て振り分けて、ユーリに残りを押し付けた結果ではなかろーか。
それがどうしてこうなった。

「着込んでる鎧を脱がしてくとさ、あいつ意外に肉付きよくてな」

指がわきわきと動き、脳内に焼き付けたらしい体の線をなぞるように空中をさ迷う。
酒の効果が現れ始めたらしく、やけに饒舌だ。

「ないならないで、って思ってたけど、なかなかいいなあれはあれで」

自分にしかわからない理論を展開するのはやめて欲しい。

「あの強気な顔で、真っ赤になって見るなって怒るんだぜ?
なんでって聞いたら、胸に自信がないとかさー。睨むけど、涙目で怖くもねえしむしろ可愛いだけだって!」

それは、わからなくもない。
もしもリタがレイヴンに対して、そんなことを言ったらむしろ襲ってくれと言っているのと同義語だと思う。
胸が小さいことを気にするリタに、優しく諭す自分。
抵抗はするけど、それも弱弱しいものだったりするといいよね。

『ま、まじまじ見ないでよ!』
『なんでよー、おっさんリタっちのおっぱいすっごい見たいのに』
『だって、あんたおっきいほうがいいんでしょう・・・?あたし、その、ちっちゃいし・・・・』
『そーんなこと気にしてたのか・・・ごめんねぇ、おっさんがからかったせいでしょ?』
『べ、別に・・・気にしてなんか・・・』
『おっさんはね、リタっちの胸が大好きだよ。ちっちゃくてもおっきくても、どっちでも構わないさ。リタっちの、ってことが大事なんだよ。なんでかわかる?』
『・・・?』
『おっさんがリタっちの全部を好きだから、だよ』
『・・・!』
『んじゃ、お互い理解したところで、隠すの禁止。ほら、ばんざーい』
『や、この、ばかぁっ』
こーんなかんじでね!あっはあおっさんガンガンっちゃうよー!
この場合の馬鹿は、平仮名かつ、ちっちゃい「あ」が付くのが萌えポイント。これはテストに出ます。

そんな場面を妄想するレイヴンだが、こちらはこちらでずっとその場面を喋っていたらしいユーリが興奮してバンバン机を叩く音で現実に引き戻される。
キャラ違わくね?というか、落ち着いてユーリ。
しかしまあ、聞く側としては、へー、としか言いようが無いこと。
今更ながらこの酒場に入ったことを、レイヴンは後悔し始めていた。

(なんだろ、大将も人間なんだなーと嬉しい気持ちと、こんな人間だっけ?っていうのが混じって複雑な気分だわー)

意外にも、ユーリに対して夢を見てたことを自覚したレイヴン。
そっかーユーリも健全な成人男性だもんねー。
そんなことに気付かないで依然マイペースに喋り続けるユーリ。
暫くしてから、我に返ったように一瞬黙って「・・・想像すんなよ?」と釘を差してくる。
「しないって・・・早くも独占欲かよ」
後半は聞かれないようにこっそりとつっこむ。
いい加減、本題にそろそろ入ってほしいなと思ったレイヴンは、話を戻すことにした。
決してユーリがウザくなったわけではない。

「で、どこで失敗したってのよ」
「それがさあ」
ハイテンションだったのが一気に沈静化して、げんなりした顔になるユーリ。


「最後の最後、穴に棒をつっこむわけじゃん」
「あ、うん・・・」
だからなんでこうユーリが生々しい話をするといたたまれる気持ちになるんだろうね。
「で、あいつなんていったと思う?」
「さあ・・・?」
「・・・・・・フレンたいちょー!だ」

フレンて。
最後の場面で他の男の名前て。
もしかして報われぬ恋に破れかぶれになったソディアが、ユーリでいいやと手を打ったとか・・・?
いやいやいやいや、ないない。
レイヴンから見る限り、あれは恋じゃなくて、崇拝とか尊敬とかそういう類の感情だったように思える。
最近は、それも落ち着いてきたように思えたが・・・?

「オカーサーンって叫ばれるっつうのは、聞いたことがあるが、フレンだぞ?そのせいでいっきなり頭の中であいつが出てきてさあ。キレてんのよ」

あ、そういう意味のフレンですか。と安心しつつ納得した。
そりゃあ、フレンは部下を大事にする気質だし。
親友といえど割とニート気質の人間に、その大事な部下を喰われたら、キレもするのは想像が付く、とレイヴンは思った。

「で・・・萎えた」
「まあそうなるわよね」

それは萎える。
レイヴンでも萎える。
野郎の顔が頭に浮かんで、それでも勃つのは、ちょっと、いやものすごく嫌だと思った。
男ってのは、存外にデリケートなものなのです。
大切に扱いましょう。
か弱いおっさんに愛を。年の差カップルに対して優しい目でお願いします。

「おっさんはいいよな。リタと付き合いだしたんだろ」
「うん、そうよー両想いよー」

レイヴンは遠い目で彼方を見つめる。
つまり焦点がどこにもあっていない。

 






 

『おじさま、お願いがあるの』

なになに可愛いジュディスちゃんの頼みなら、なんでもおっさん聞いたげるよー。

『あら嬉しい。じゃあ、結婚するまでは我慢してくれるわよね』

え?ちょ、ちょ、もしかして我慢って・・・

『思ってる通りの内容だと思うわ。あの子の躰って、おじさまの受け入れるにはまだ小さいでしょう?それなのにおじさまったら、まるで生肉を前にした野獣みたいな瞳であの子のこと見つめちゃって』

野獣・・・男はみんな狼だから仕方ないと思うんだけど。それは。
男の生理っつーか本能にとっては地獄・・・
折角付き合いだしたのに・・・

『おじさまが我慢できないなら、私うっかり斬りおとしちゃうかも』

全力で禁欲させて頂きます!

『あら嬉しい。物分りの良いおじさま大好きよ』

 

 

 


「明らかに視線が息子に向いてて・・・おっかない目でジュディスちゃんが…可愛い可愛いリタに、汚ねえそのブツぶちこんだら、ナニをちょん切るぞあぁん?ってさあオーラが語って・・・」

何、の意味が何なんて言わずもがな。
ナニに決まってる。
意味がわからないよい子は、お父さんお母さんに聞いちゃ駄目だぞ!
その類の問題は、時間が解決してくれると相場が決まっているから大丈夫だ。
子供だった存在がその意味を理解してしまったとき、自分が汚れた大人になったことを悟るのさ・・・。

「わかった、言わなくていい。俺が悪かったから」
虚ろな目でぶつぶつ呟く中年男性。これにはユーリも引いた。
「駄目よって、こわいこわい勘弁してください我慢してますからまじで・・・うああああ」

 

 


*只今映像が乱れております。少々お待ちください。

↓ユ-リ「あんたか。ちょっと色々あってな。いい医者を知らないか?」

ユ-リ「あんたか。ちょっと色々あってな。いい医者を知らないか?」




「落ち着いた、か?おっさん」
「あーうん。トラウマになってたみたいねー気付かなかったー」
「そりゃ気付かせて悪かったなー俺もトラウマ増えたけどなー」
「じゃあトラウマ仲間だね俺らー」
「まあおっさんほど酷くはないけどなー」
「いやー青年には負けるってー」
「いやーおっさんほどじゃないっつのー」
はっはっはー☆
「・・・」
「・・・」

「「はあ・・・・」」

溜息が重なって、同時にカウンターにつっぷした男が二人。
彼らに向かって、このヘタレ共が、と罵るラピードの視線に気付かなかったのは幸せだったのかもしれない。

 


END

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